1日1枚

水色の時
HBギャラリーにて、池田進吾さんの個展「空の拳の日々」を観に行く。
角田光代氏の1年余りの日経夕刊紙での小説連載「空の拳」への挿画は、319点に昇る。見応えある至極。同会場にて、挿画日記なるものを購入。全ての作品が掲載された上に、本人による各挿画へのコメントにも心と時の重みを感じる。作者との話の中で、制作は午前中に、取材、資料収集は、午後以降というリズムで、他の仕事や生活も織り交ぜながらの日々、と聴き、渇望する生活形態と思いつつ、身をすり減らすとはボクサーばかりではない、と思った次第。でも何かを表現する者は、程度の差はあれ、皆そうなのだ。
追記:なーんだか、ずーっと掲載絵をのべつまくなしに眺めていたら、つげ義春が頭に浮かんで来た。あれっ?