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運転手に目的地を伝えた筈だが、途中、居眠りをしていて道中確認できなかった。気がついたら、クルマから放り出されて、川沿いの草むらで横たわっている自分がいた。
でも、どうしても行きたかったのでタクシーを呼ぶことにした。だが、呼んでも全然こちらに来ない。回送中の札が出ていた。
夜中にばかり着想が湧き過ぎて困った。そこで、ひとっ走り、自転車で喧騒の歌舞伎町へ行こう、と思った。自転車は、パンクしてた。
眠れなくて、象のぶら下がる台所へ。喉が乾いて仕方ない。水を求めに。
明日は初台へ出掛けよう。奇人コレクターたちの集めるともなしに集まった愛すべきガラクタ達を観に行くのだ。
のどが痛い土曜日。
あたまの中は、スコットランドや大阪に行ったり来たり。雨や夜中を這入つき回り。